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羽毛布団をきれいにしたい。でも、クリーニングとリフォームでは何が違うのか、どちらを頼めばいいのか。名前だけでは少し分かりにくいですよね。
私の店で扱うクリーニングは、布団を解体せず、そのまま洗う「丸洗い」です。一方、羽毛直しと呼んでいるリフォームでは、布団を解体して中の羽毛を取り出し、洗浄して、新しい側生地で仕立て直します。
ここでは、私が実際に扱っている作業をもとに、頼む前に知っておきたい違いをお話しします。各社のサービスを比べるときは、名前だけでなく、その料金でどこまで作業するのかを確認してください。
クリーニングとリフォームは何が違う?
丸洗いは、今の布団の形を保ったまま汚れを洗い落とすものです。側生地を新しくしたり、中の羽毛を足したりする作業ではありません。
リフォームは、今ある羽毛を生かして作り直すものです。私の店で扱う羽毛直しでは、古い側生地は再利用せず、毎回、新品に交換します。足し羽毛をするかどうかは、使える羽毛がどれだけ残るかと、お客様の希望によって変わります。
「汚れを落としたい」のか、「生地や中身の量、仕立てまで見直したい」のか。まずはここを分けると、相談したい内容を整理しやすくなります。

クリーニングでできること・難しいこと
汚れが落ちると、ふくらみが改善する場合があります
丸洗いによって汚れが落ち、中の羽毛のふくらみが改善する場合があります。ただし、洗うだけで元どおりになるとは限りません。
ふくらみが気になるときは、その希望も預ける前に伝えてください。
私がお伝えしている洗う間隔の目安は、3年に一度程度です。汗や皮脂の付き方、使用状況には個人差があります。汚れがたまりきる前に手入れをする、という考え方で、どの羽毛布団も3年たったら一律に洗う、という決まりではありません。実際に洗える構造・状態かどうかも、預ける前に確認します。
シミは、生地を傷めないために残す場合もあります
私の店で扱う丸洗いでは、素材や布団の種類に合わせて洗い方や洗剤を使い分けています。
生地についたシミは、落としきれない場合があります。落とす力の強い洗剤を使えばよい、という話でもありません。シミを落とそうとして生地にダメージを与えてしまうなら、無理な処理は避けています。
仕上がりにシミが残る可能性も含めて、気になる場所を先に見てもらってください。見た目をどこまで変えたいかと、生地を傷めずにできる範囲を、すり合わせておくためです。
リフォームでは何をする?
中の羽毛を取り出して洗い、新しい側生地へ
羽毛直しでは、布団を解体して中身を取り出し、洗浄します。そして、生かせる羽毛を新しい側生地に入れ、布団として仕立て直します。古い生地を洗って、そのまま使い直すわけではありません。
長く使った羽毛の中には、傷みなどで使えなくなっているものもあります。そのため、元の布団に入っていた量が、そのまますべて戻るとは限りません。
足し羽毛は、毎回必須ではありません
たとえば、ダブルサイズからシングルサイズへ直す場合、使える羽毛が十分に取れれば、足し羽毛をしないこともあります。
反対に、シングルから同じシングルへ直す場合は、私の経験では足し羽毛が必要になることが多いです。長年の使用で使えなくなった分を補う必要があるためです。
軽さを希望される場合は、羽毛を減らすよりも、軽量で質の良い側生地を検討します。
仕上がりは、羽毛・生地・仕立ての見直しで変わります
予算や選ぶ材料、仕立てによっては、その布団を購入した当時よりよい状態に仕上げられる場合もあります。どの布団でも同じ仕上がりになるという保証ではありません。
見積もりでは、何を残し、何を新しくするのかを、費用と一緒に聞いてみてください。希望する仕上がりと費用が合わなければ、無理に進めなくても大丈夫です。
受付前に確認されること
丸洗いを頼みたいときも、まず現物の状態を確認します。穴や羽毛漏れがないか、生地が傷んでいないか、中の羽毛がどんな状態か。困っていることがあれば、預ける前に伝えてください。
接着式マチの布団は、私の店では丸洗いをお受けしていません。一方、リフォームでは中身の羽毛を利用するため、対応できる場合があります。
丸洗いとリフォームで受付が同じとは限らないので、依頼前に確認してください。
穴や漏れがあるから、すぐにリフォームと決めるわけでもありません。受付できる状態か、洗った場合に何が心配か、別の方法を考えたほうがよいかを、見てもらうところから始めましょう。
見積もりは何をそろえて比べる?
見積もりでは、支払う総額、追加料金の有無、納期を先に確認してください。リフォームを考えている場合は、希望する仕上がりも一緒に伝えましょう。
会社によって価格設定は違います。同じ「リフォーム」という名前や総額だけで判断せず、希望に対して何をしてくれる料金なのか、分かりやすく説明してもらうことが大切です。材料や工程を、自分だけで細かく判断する必要はありません。
リフォームの見積もりでは、次の点を確認してみてください。
- 送料も含めて、支払う総額はいくらか
- 追加料金がかかる場合はあるか。現物を見て金額が変わる場合は、作業前に説明してもらえるか
- いつごろ手元に戻る見込みか。予定より遅れる場合は、どう連絡をもらえるか
- 希望する仕上がりに対して、どのような内容の見積もりなのか
私の店では、リフォームで布団を解体した後のキャンセルはできません。依頼先ごとに条件を確認し、作業を始める前に納得しておくことが大切です。
すでにクリーニング店から返事をもらっている方は、希望と回答を比べる確認メモで、総額・受け取り時期・変更や取消の条件を照らし合わせてみてください。
どちらか決められなくても相談してよい
布団の状態を見てほしいというご相談なら、私の店では現物を確認し、継続使用・丸洗い・リフォーム・買い替えについてお話しします。ただし、相談内容によって対応は異なります。
まずは、何に困っていて、これからどう使いたいのかを伝えてみてください。
まとめ
クリーニングとリフォームでは、手を入れる範囲が違います。今の形のまま洗うのか、中身を取り出して新しい生地で仕立て直すのか。その違いを知っておくと、見積もりや仕上がりの説明が分かりやすくなります。
依頼前には、総額・追加費用・納期を確認しましょう。料金と作業内容を事前に確かめ、分かりやすく説明してくれる依頼先を選ぶことを大切にしてください。


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